【1,500円で乗れる】シベリア鉄道を体験乗車してきた【乗り方】
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ウラジオストクはシベリア鉄道の始発・終着駅。
せっかくウラジオストクに行ったからにはシベリア鉄道に乗りたい!と思っていましたが全線制覇するには長いお休みが必要。
全線制覇も興味がありますが今回は時間が無かったのとビザの関係で、ホテル泊を含めて実質12時間ちょっとのシベリア鉄道お試し乗車をしてみることにしました。
<今回のスケジュール>
【1日目】
19:10 ウラジオストク駅 = 001列車 「ロシア」号 = 21:06 ウスリースク駅
ウスリースク駅近くのホテル泊
【2日目】
06:34 ウスリースク駅 = 006列車 = 08:27 ウラジオストク駅
→ モスクワ → サンクトペテルブルク間を寝台列車で移動した記事はこちら
なんと約1,500円からの料金で寝台列車に2時間も乗車できる
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今回旅行した区間はウラジオストク→ウスリースクの約2時間でした。
いつ買っても料金が原則一律の日本のJRと違い、ロシア国鉄は料金が買うタイミングによって変わる変動制で、今回乗った列車は最安で約800ルーブル(約1,500円)でした。
これを日本に当てはめると、日本唯一の寝台特急である「サンライズ瀬戸・出雲」号は東京→富士間が約2時間です。
「サンライズ瀬戸・出雲」号は、しっかりとしたベッドタイプの寝台ではない設備である「ノビノビ座席」を除いた最安料金は片道10,900円。
これを見るとシベリア鉄道がかなり安いことが分かります。
ウラジオストクは食事などの物価も安いです↓
ちなみに食事を付けたりすると約1200ルーブル(約2,300円)くらいでした。
個人で予約できるのでツアーに参加する必要無し・直前予約可能
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日本のJRはインターネット予約も最近増えてきましたが、まだ窓口へ直接行くのがメインかと思います。
しかしシベリア鉄道は日本にいながらにしてロシア国鉄の公式サイトから簡単に予約することができます。
しかも直前まで予約ができるので、もしウラジオストクでの観光時間が余ったら、予定が合えば気軽に乗ることができます。
予約方法はこちらから↓
よってシベリア鉄道に乗るのにツアーに参加する必要は全くありません。
むしろツアーに参加してしまうと周りが日本人ばかりで、旅行気分が損なわれてしまう可能性もあります。
しっかり予約の際の必要事項の入力・ビザを取得していれば何も恐れることはありません。
乗務員と話すときは乗車するとき・発車してすぐにどこの駅まで行くか聞かれるくらいでした。
言葉の壁についても、列車の乗務員もロシア語しか話せないと思われる(3回寝台列車に乗りましたがみなさん英語話せず)ので、僕らも英語が話せないと臆することなく、ボディランゲージかスマホの翻訳アプリで堂々とコミュニケーションを図ることができます。
簡易ビザで乗車できる (区間限定)
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ロシアはビザの取得が必要な数少ない国です。
原則は大都市にあるロシア大使館まで行くか、お金を払って代行してもらい、ビザを取得するのが必要です。(モスクワ・サンクトペテルブルグに行った時にビザを取得しました。その記事はこちら↓)
しかし今回旅したウラジオストク地方などの一部の地方は、インターネットですべて完結し、ロシア大使館に行く必要がなく無料で発行できる簡易ビザで旅行することができますので、気軽にシベリア鉄道の雰囲気を味わうことができます。
ウラジオストクなどの旅行で必要なビザの取得方法はこちら↓
予約方法
別記事にてシベリア鉄道の予約方法をまとめていますのでお読みください↓(ロシア国鉄公式サイトでシベリア鉄道を予約できます。)
なお、シベリア鉄道を予約するにあたって追記事項を下でご紹介します。
毎日運転していない列車がある
僕が乗った001列車 「ロシア」号は毎日運転ではないのでご注意ください。
なお寝台列車は種別のところに「Sleeping」の表示があるので、これで寝台列車かどうかが判別できます。
アイコンでその車両の特徴をつかむ
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また上記のようなアイコンで、食事付き・エアコン付き車両などかがわかります。
特にペット可能車両はアレルギーを持っている方などは気にされるかと思うのでご注意ください。
ペット不可車両は犬の足跡のアイコンに赤く斜線が引かれています。
相部屋の2段ベッドが2台が基本
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上記の画像にありますが、男女混合で1室に2段ベッドが2台設置されているのが基本となります。
そのため旅行人数によっては赤の他人と一緒になることがあります。
2段ベッドの下段のほうが高く、上段が安いのが一般的です。
ただ僕は上段を予約したのですが、当日乗車してみると空いていたのか下段を案内されました。
(ちなみに基本的に車掌が部屋まで案内することはありません。)
乗り方
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今回ウラジオストク駅とウスリースク駅から乗車しましたが勝手が一緒だったので、ウラジオストク駅を例にしてご紹介します。
大まかな流れは以下の通りです。
- 手荷物検査
- ホームに行く
- 指定された号車のドアの前にいる車掌にダウンロードまたは印刷したチケットとパスポート・ビザを見せる
- 指定された部屋・座席に行く
なお、市内各地からウラジオストク駅までは路線バスを利用するのが便利です↓
手荷物検査
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駅の入り口を入ってすぐに手荷物検査があります。
セキュリティ上写真撮影が不可なので画像で紹介できませんが、空港の手荷物検査をイメージしていただければと思います。
荷物はX線検査機に通し、自分自身はゲートをくぐるタイプでした。
ホームに行く
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日本のような改札口や改札機が無いので、そのままホームまで行くことができます。
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発車番線を確認してホームに向かいましょう。
キリル文字でしか表示されず英語での案内がないですが、目的の列車は001列車なので「001」の行を見ると「1」の文字があります。
1番ホームへ向かいましょう。
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なおウラジオストク駅は途中で有料トイレ(料金は20ルーブル)がありました。
海外は公衆トイレが有料なことが多いですので事前にカフェやホテルなどで用を済ませることをおすすめします。
トイレが無料な日本は最高ですね。
ちなみに寝台列車にはトイレがついているので、緊急時以外は駅の有料トイレではなく寝台列車のトイレを利用することをおすすめします。
指定された号車のドアの前にいる車掌にダウンロードまたは印刷したチケットとパスポート・ビザを見せる
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ロシア国鉄で予約するとチケットがPDFなどでダウンロードできます。
そこに号車と座席(部屋)の位置が指定されているので、その車両まで向かいます。
上の例だと、10号車(2等寝台車: 2-cl sleeping compt.)の14番の上段(Upper)が指定された座席(ベッド)になります。
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ドアの前には車掌が立っているので、チケット・パスポート・ビザの3つを見せます。
チケットはスマホなどにダウンロードしたPDFをそのまま見せてもいいですし、紙に印刷したものを見せても構いません。
簡易ビザはPDFでダウンロードできますが、結局ロシア入国・出国審査時に紙で印刷したビザが必要なので、その時に使ったものをここでも使用しました。
問題がなければ乗車することができます。
指定された部屋・座席に行く
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車内に入ると上のような案内が各部屋があるので、自分のベッド番号を確認してその部屋に入ります。
僕は14番だったので「13 – 16」(13番から16番ベッドがあるという意味)の部屋に入りました。
シベリア鉄道本線 001列車「ロシア」客車内・設備
今回乗車した往路の001列車「ロシア」号と、復路の006列車は生活路線としての列車。
観光列車ではありませんでした。
「001」という列車番号の列車だけあって、豪華な列車なのかなと思いましたが違いました。
また2等車を選んだので客室内は質素な造りでした。
モスクワ→サンクトペテルブルク間を1等寝台車(日本でいうグリーン車)で旅行した記事があるのでこちらと比較しても面白いかもしれません。興味がある方はぜひお読みください↓
通路
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通路は人一人分の幅しかありませんので、すれ違った場合は譲り合いの精神が必要です。
室内
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僕が指定された部屋は貸し切りでした。
下段
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下段はこんな感じです。
中央のつっぱり棒の中央にある突起を押すことで、跳ね上がっている座席が下り、座席として使うことができます。
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さらにドア付近にあるこの大きなボタンを押し込むと、
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シーツが敷かれたベッドがお目見えします。
下段で寝るときはこの状態にします。
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寝た時はこんな感じ。
僕は身長175cmですが、ベッドの長さはギリギリといったところ。
おそらく180cmを越えている方は伸びた状態で寝るのは難しいかと思われます。
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ここの部分は下から跳ね上げると、
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ちょっとした小物を入れるスペース、タオルなどを掛けられるスペースがあります。
上段
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上段に上がるにはドア付近にあるこのはしごを使います。
初期状態は折りたたまれた状態になっているので、取っ手の上にある銀色の突起を押します。
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そうするとはしごが出現するので、これを使って上段に上がります。
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下段と同じく上段も180cm以上の方はきついかもしれません。
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上段もこの部分を下から跳ね上げると、
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小物入れスペースが出現します。
室内設備・コンセント・Wi-Fi
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テーブルの奥にコンセント(C型 220V)が2つありました。
Wi-Fiにも対応し、どこに自分がいるか確認することができました。
ただ、GoogleやYahooにアクセスするのは有料でした。
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キリル語の雑誌もありました。
食事
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モスクワ→サンクトペテルブルク間の寝台列車に乗車したとき、なかなか本格的な朝食をいただけたので、期待していましたが、このシベリア鉄道「ロシア」号の食事はこちら。
夕食でこの質素な感じ。
2等車だったからかもしれません。
モスクワ→サンクトペテルブルク間の1等寝台列車に乗車したときの食事はこちら↓
食堂車
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ロシア号には食堂車が付いています。
車窓からの景色を眺めながら、食事を楽しむことができます。
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メインディッシュの価格は、380から880ルーブルと幅広い価格帯。
ドリンクのみのオーダーも大丈夫なので気軽に行ってみてはいかがでしょうか。
車窓
往路: ウラジオストク → ウスリースク
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4月に乗車したのですが、発車後1時間くらいで日没となりました。
進行方向左側からはアムールスキー湾を眺めることができます。
復路: ウスリースク → ウラジオストク
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復路はちょうど日の出の時間帯にかかり、きれいな朝日とロシアの壮大な原野を眺めることができました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
約2時間ですが、片道1,500円~で憧れのシベリア鉄道を体験することができます。
ウラジオストクはコンパクトな街。
もしかすると観光時間に余裕が生まれるかもしれません。
シベリア鉄道はロシア国鉄で直前まで予約できるので、時間ができたらサクッと体験してみるのもいいかもしれません。