【乗り方】モスクワ→サンクトペテルブルクをロシアの寝台列車で移動してみた

2019年1月4日

モスクワからサンクトペテルブルグに行く際に寝台列車で移動してみました。

→この寝台列車を事前にオンラインで予約してみた記事はこちら

→ シベリア鉄道の2等寝台列車に約1,500円で乗ってみた記事はこちら↓

モスクワ→サンクトペテルブルクの寝台列車ルート

今回のルートはこんな感じ。
23時半に出発し、翌日の8時半に到着する「004」列車に乗りました。

始発駅のモスクワ・レニングラーツキー駅へ

モスクワ・レニングラーツキー駅に着きました。ここが寝台列車の始発駅です。

駅構内

駅に入ると電光掲示板があり、そこで発車時刻を確認することができます。
なおロシア語でしか表示されないので、発車時刻・到着時刻で判断する必要があります。

僕がついたときは22時半くらいでしたが人は結構多かったです。
さすが首都モスクワ。

レストラン・カフェ・お土産屋さんなど一通り揃っていました。
マトリョーシカやイースターエッグも数百円から数千円まで予算に合わせて買うことができます。
なお24時くらいまでお土産屋さんはやってるそうです。

ホームの近くまで行くと、電光掲示板にのりばが表示されていました。
僕の乗る4列車は1番線からの発車です。

寝台列車に乗車

ホームへ

ホームに入る前に切符の確認と手荷物検査があります。
海外は改札無し・ホームに自由に行き来できる国が多いですが、ここは違いました。
それを通過するとそこにはすでに寝台列車が待っていました!
うきうきしますね笑

電光掲示板には「Moscow time」の表示。
国境をまたぐ国際列車も走っているので、時差が発生する可能性がある関係ですね。
今回のモスクワ→サンクトペテルブルクの寝台列車は15両編成で中間には食堂車を連結。僕は15号車でした。
…ん、今いるところは1号車か。

残り10分で残り14両はきついと思い少し早歩きで行きましたが正解でした笑
かなりの距離を歩きました。

車両側面には「モスクワ~サンクトペテルブルク」の文字が。
車内に入る時に各車両の出入り口にいる車掌さんに切符とパスポートを見せます。

先頭まで来たので記念に撮影。

寝台列車車内

車内の通路は人一人が通れるくらいの幅でした。

現在の時刻と室温が表示されていました。
室内は快適な温度に保たれていました。

僕は15号車7番を選びました。

寝台列車の客室

荷物を入れたので汚くてすみません笑
客室内はこんな感じでした。
写真を撮り忘れてしまいましたが、洗面台も室内にあるので、部屋を出ることなく身支度ができます。
なお入ってから気づいたのですが、この4列車にはシャワーなどの設備がありませんでした。

座席はとても清潔感があり、テーブルにはお菓子・クロワッサンとウェルカムフルーツがありました。もちろん無料です。

Wi-Fiにも対応し、どこに自分がいるか確認することができました。
ただ、GoogleやYahooにアクセスするのは有料でした。

そうこうしているうちに、列車はアナウンスなく出発。
沿線の車窓はほとんど真っ暗で景色を眺めることはできませんでした。

朝食メニュー
ドリンクサービス(無料)。 一番左の緑色のドリンクは自分で買ったものです。

少しすると車掌さんがドリンクサービスと翌日の朝食の希望を取りに来ます。ドリンクも朝食も無料です。
朝食の時間は7時15分から8時までに来るそうです。
なお今回は英語が通じませんでしたので、ドリンクは適当にオレンジジュースを持ってこられ、メニューを指す感じで注文しました。

前菜は
・チーズとナッツ・グレープの盛り合わせ
・ソーセージ・きゅうり・オリーブ・パプリカの盛り合わせ
のいずれかから1つ
メインは
・ミルク風味お粥 アプリコット添え
・マッシュルーム入りそばリゾット
・パンケーキ サーモン添え

のいずれかから1つ選ぶタイプでした。
僕はチーズとナッツ・グレープの盛り合わせとパンケーキ サーモン添えを頼みました。
これ以降朝食の時間になるまで車掌さんは来ませんでした。

なお、廊下にはオプション品のポスターがあり、これを見てお菓子やドリンク、お土産も注文できます。

ベッドメイクをしてみる

座席に取っ手がありこれを引いてみると、

すぐにベッドに早変わり。

シーツなどもすでに敷いてあるので座席を引くだけですぐに寝られます。
なお寝心地はかなりいい感じ。ふかふかの布団で列車のスピードも速くないため揺れや走行音が少なく、ぐっすり寝ることができました。

トイレ

「トイレ」の文字
かなり清潔
このボタンで水を流します

トイレは車両の端にありました。
かなり清潔で気兼ねなく使うことができました。

朝食。そしてアクシデントが…

目が覚めたら、ちょうど夜が明ける頃でした。

朝食。クレープはそば粉入り

7時半くらいに朝食が運ばれてきました。
メインのパンケーキとはクレープの事でした。ネットで下調べをしていたのでわかってはいましたが。

海外のクレープはそば粉が入っていることがあります。
僕はそばアレルギーで食べられないので、注文の時に車掌さんにGoogle翻訳を使ってそば粉入りか聞いたら「入ってないよ」と。
それを信じてクレープを食べてみると…
最初のうちはよかったのですが、だんだんと呼吸が荒くなって息が苦しくなり心臓がバクバクしてくるのを感じました。

これはまさかと思い調べてみると上の症状はアレルギー反応とのこと。
1歳の時にアレルギーを発症したきり食べてないので、初めての経験で焦りました。
時がたつにつれてどんどん症状が悪化していき、頭がぼーっとしてきましたが、「こんなところで死んでたまるか」とWebでアレルギー反応が出た時の対処方法を読んだところ「水を大量に飲め」とのこと。
ちょうど前日にスーパーで2Lのミネラルウォーターを買っていたので、それをすべて飲み干し、ベッドに横になっていました。
横になって安静にしていると少し症状が和らいだ感じがしたため、そのまま30分ほどずっと安静にしていました。

終点サンクトペテルブルク・モスコーフスキー駅に到着

なんとか生きたまま終点であるサンクトペテルブルク・モスコーフスキー駅に着くことができました…。
水を飲んで安静にしたのがよかったのか…。

列車は定刻で到着。
起き上がったときは少しふらつきましたが何とか動けました。

サンクトペテルブルク・モスコーフスキー駅構内

サンクトペテルブルグのモスコーフスキー駅構内。
ここもレストラン・カフェ・売店・お土産屋さんなど一通り揃っていました。

なおトイレは有料で1回50ルーブルかかりました。
シャワールームも160ルーブルで利用できるそうで、使い捨てタオルも50ルーブルで販売していました。

まさかロシアで死にそうになるとは思いませんでした。
海外では食べ物に注意しないといけないと改めて感じましたね。
寝台列車は快適だったので、みなさんも機会があれば使ってみてください。

サンクトペテルブルグに到着した後のルート検索はGoogleマップよりもYandex Mapsのほうが便利です。
使い方はこちら↓