【2023年体験談】ロストバゲージを経験し、海外旅行保険・航空会社の補償を受けてみた【10万円以上ゲット】

2019年12月15日

海外旅行で遭いたくないトラブルの一つ、「ロストバゲージ」や「ディレイドバゲージ」。
実際に経験してしまいましたので、その時何をしたらよいのか体験談を交えてご紹介します。
「こんな時どうするの?」「こんな時はどうしたらいいの?」となっている方にお役に立てればと思います。

なお、今回経験したのは厳密には預けていた荷物が一時紛失となり、結局後日見つかり手元に帰ってきた事例になります。
完全紛失の事例ではありませんのであしからずご了承ください。

ロストバゲージ対策をしていたので、結果的には10万円分以上の買い物が出来てラッキー!となりましたが笑
うまくやればピンチがチャンスになる可能性がありますよ!

※補償内容・条件は保険会社等によって異なり、条件によっては補償対象外になる可能性もあります。
実際に商品などを保険に頼って購入しようとする際は、契約書の中身をよく確認しましょう。

ロストバゲージ対策

とにかく貴重品・多額の現金・その他無くなったら困るもの・代えが効かないものは預けない!

これに尽きます。

航空会社とわたしたちとの契約である運送約款でも、受託手荷物(預け荷物)には貴重品などは含めないことと明示されているものが多いです。

よくタブレットやノートパソコンなども預けてしまって無くなってしまったという話も聞きますが、それによく使われているリチウムイオン電池は原則機内持ち込みをすることとされていますので、それにも違反することにもなります。

完全に無くなってしまったとき…あなたはどういう状況に陥ってしまいますか?
そうならないためにも、単純ですが上の対策は必ず守りましょう。

ロストバゲージに遭ってみた

今回遭った事例は国際線同士の乗り継ぎ時間が45分程度の便で起こりました。
被害物品はスーツケースとその中身。

乗り継ぎ時間が短いためロストバゲージが起こりやすい状況下であり不安でしたが、その不安は現実のものとなってしまいました…。

1. バゲッジクレームカウンターへ申請する

荷物を空港カウンターなどで預けたときにバゲッジクレームタグというものが必ず発行されます。
それを準備し、ターンテーブルのフロアに「Lost Baggage」や「Baggage Service」という案内がどこかしらにあるはずですのでそのカウンターを探します。

見つけられたらそこのカウンターにいる係員にロストバゲージしたことを伝え、バゲッジクレームタグを渡します。

英会話例文集をここに記載します。

荷物が出てきません。これがバゲッジクレームタグです。
My baggage didn’t come out. This is my claim tag.

とりあえずこれを伝えればOKです。

2. 必要書類の記入と紛失登録手続き

搭乗便名・航空会社名・出発地・経由地・到着地・無くした物の特徴などについての口頭(英語)で聞かれるか、書類を書くよう案内されます。
その情報をもとに、係員が全世界で照会・登録ができる紛失荷物登録システムに情報を登録してくれ、登録番号を付与し、その情報を印刷した紙(Property Irregularity Report. 以下PIR)を発行してくれます。

これがPIR。
このPIRがとても重要で、後で各補償・賠償を受けるときに必ず必要になります。
無くすことのないよう厳重に保管しましょう。

3. 手荷物の通関手続き

機内持ち込みなどの、今現在手元にある荷物を税関にて通関手続きをし、空港での対応はここまでとなります。

4. 保険会社・航空会社へメール・電話等で連絡

出来る限り早く保険会社と航空会社へ連絡をし、補償内容・条件の確認や、保険金請求書などの書類を発送してもらいましょう。
その際PIRを発行してもらったことを伝えるとスムーズです。

僕はすぐに保険会社に連絡し、今回の事案では補償が効くのか、もし効くのであればどのような品目が補償対象となるのかを確認しました。

なお僕は楽天プレミアムカードを所有していますが、それを含めて楽天カードの海外旅行保険では補償はありませんでした。
クレジットカードの海外旅行保険はロストバゲージに対する補償がないところがほとんどです。

5. 楽しくお買い物

荷物がないので焦ったり不安な気持ちになってしまいますが、どうあがいても荷物はすぐに届きません。

補償される条件・品目であれば必要最低限買い物が出来ます。
洋服などであっても必要であれば保険の対象になります。
モラルは守りながら楽しく買い物しましょう。

6. 荷物追跡システムで現在の状況をチェック

「2.」でも説明しましたが、紛失した荷物の情報が登録されたPIRをもとに、現在の捜索状況をWebからいつでもどこでも問い合わせできます。
探し方はとても簡単です。

例えばANAのホームページにこちらの手荷物検索サービスがあります。
このサービスは航空会社共通なので、どの航空会社で無くしても検索が可能かと思われます。
こちらにアクセスしてみます。

すると上記の画面が表示されるので、「File Reference」にPIRで記載された「FILE REFERENCE」を入力し、「Name」に「NAME」欄に表示されているアルファベットを入力します。(基本は苗字で登録されている)
入力が完了したら右下の「Submit」を選択します。

すると結果が表示されます。

「Personal Details」欄の「Special Delivery Instructions」項目(画像一番下)に「TO BE ADVISED/POSS BY PAP」と表示されていますが、これはまだ荷物を捜索している状態です。

数日経ち、「TO BE FORWARDED/ TO TOKYO」に内容が変化しました。
この時はすでに荷物が発見され、東京へ配送手続きが取られた状態でした。

7. ロストバゲージした荷物の通関・発送手続き

自分に代わって空港職員が税関で通関手続きをしてくれます。
その際の委任状や同意書などが必要になるので、必要事項を記入して郵送します。
送料は航空会社負担だったので、僕は特定記録(荷物の引き受けが記録されるもの)の着払いにて発送しました。

ロストバゲージしていたスーツケースは宅配で自宅まで配達してもらえました。
空港によっては取りに行くことも可能だそうです。

8. 保険申請書の記入

保険会社の保険申請書を記入します。

補償を受けられた品目

  • スーツケース (8,000円)
  • 洋服類
    • ジャケット (25,000円)
    • Tシャツ複数 (3,500円)
    • Yシャツ複数 (8,000円)
    • チノパンツ (4,000円)
  • 靴下 (2,000円)
  • 下着シャツ複数 (5,000円)
  • 下着パンツ複数 (5,000円)
  • 革靴 (25,000円)
  • 手袋 (500円)
  • 折りたたみ傘 (5,000円)
  • タオル複数 (3,000円)
  • USB充電ケーブル2個 (2,000円)
  • 全世界対応充電器 (4,000円)

案外幅広い品目で補償を受けることができ、限度額10万円を頂くことができました。

まずは新しいスーツケース。これが無いと困りますよね。
25,000円ほどのジャケットも審査に通りましたね。
革靴もどうかなと思いましたがこれも通ってしまいました。

化粧品やひげそりも補償されるみたいですね。
貴重品やお金は補償対象にならないので気を付けましょう。

荷物が届くまでの期間・費用

どのくらいで?何日で?届くまでの日数は?と気になりますよね。
僕の場合は海外で見つかる→日本へ空輸・通関手続き→ヤマト運輸で自宅まで配送という流れで2週間かかりました。
着払いということはありませんでしたので、負担はまったくありませんでした。

海外旅行保険の「航空機寄託手荷物遅延」補償

多くの海外旅行保険商品では「航空機寄託手荷物遅延」について補償をしており、ほとんどの保険会社で10万日本円を限度に保障されています。
必要最低限であれば10万円まで買い物することができます。

航空会社の賠償責任

航空会社はワルソー条約またはモントリオール条約に基づき賠償責任が生じます。
今回スイス航空で事が起こりましたが、この航空会社では原則として洗面用具・下着類に関しては100%、その他の日用品に関しては50%を支払う形になっていました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
個人的にはもともと持っていたものは戻り、さらにはジャケットや洋服なども補償範囲内で買えて正直ラッキーでした。
今回は時間的に余裕もあったのも幸いしたので観光先でショッピングを楽しむという、個人的にあまり経験しないこともできてよかったです。

改めて海外旅行保険の大切さを感じましたね。

ピンチをチャンスにできるよう願っております。