【-20℃の絶景】北海道・阿寒湖でフロストフラワーを見てきた

北海道・阿寒湖にて真冬にしかできない「フロストフラワー」を見に行ってきました。

フロストフラワーとは

フロストフラワーとは「霜の花」。「冬の華」とも言われる。湖に張った氷の上に、氷から昇華した水蒸気が付着して氷の結晶を作り、それが発達するにつれて花のように見えることから名付けられた。阿寒湖では毎年、結氷まもない時期の湖面全体や厳寒期における薄氷部分で、マイナス15℃以下に冷えた風の吹かない静穏な朝に見られる。

阿寒湖 フロストフラワー:北海道 感動の瞬間100選

僕が初めてフロストフラワーについて知ったのがネットでの記事。
冬のあのモノクロの雪景色が好きな僕ですが、記事中の写真を見た瞬間、「自分でも見てみたい!」と思い早速調べてみました。

フロストフラワーができる条件・時間

  • 無風に近い気象条件
  • -15℃以下の気温

この3条件が揃うことによってできるそうです。
「無風に近い気象条件」と「-15℃以下の気温」が重なり、さらに上の引用にある「結氷まもない時期の湖面全体や厳寒期における薄氷部分」というのが存在する日というのは1年の中でもそうそうありません。
湖面が結氷してしまうとその上に雪が積もったり、さらに湖面自体の氷が厚くなったりしてしまい、条件が満たさなくなってしまうからです。

ただ、阿寒湖では湖面から温泉が湧いているところがあり、極寒の中でも温泉の温度でちょうどいい塩梅に薄氷ができている部分があり、そこでフロストフラワーを比較的見ることができるということを知りました。

ということで「フロストフラワーを見る!」という目標だけを定めて北海道へ向かいました。

フロストフラワーを見るには

今回僕は、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構が主催の「白銀の阿寒湖 早朝散歩ツアー」に参加して、フロストフラワーを見てきました。

→「白銀の阿寒湖 早朝散歩ツアー」

朝6時半に阿寒湖まりむ館に集合し、参加料と貸し長靴代を支払い、注意事項を受けたのち出発しました。
平日でしたが8名ほどの参加がありました。

ガイドさんを先頭に目的地まで進みます。
なお、この下は結氷した阿寒湖。素人がむやみに入ると氷が割れて湖に落ちることも。落ちるだけならまだいいのですが、そのまま氷に閉じ込められるなんてことも。

吐く息に含まれる水蒸気が服の襟に着き、氷となる
吐いた息の水蒸気が一瞬にして凍ってしまう

今回参加した日の最低気温は-20℃。冷凍庫の庫内温度を超える冷たさ。
なんか顔の回りがシャリシャリと音がするなあと思い、ふと見るとびっくり!
上の画像のように、吐いた息の水蒸気がファーや襟に付いた瞬間、凍ってしまうという現象を目の当たりにしました。

木々に付いた霧氷
霧氷

至る所で霧氷も見ることができ、とても幻想的な光景でした。

ダイヤモンドダスト

少し見づらいですが、上画像の中央下部分にはダイヤモンドダストのサンピラーが。
ガイドさん曰く、阿寒湖では比較的気温が下がれば見ることができるとのことでした。

歩いて10~15分ほどで目的地に到着!
温泉の湯気が出ています。
湧いている周りの湖面に目をやると…

おお!これがフロストフラワー!

こんな感じでたっぷり咲いておりました。

日が当たってくるとフロストフラワーが光り輝き、一層美しさを増します。
風が吹くだけでホロホロと崩れてしまう・日が当たってくると溶けて崩れてしまうとても繊細な自然美。ガイドさんにも「何回来ても見れない方もいるので幸運でしたね」と言ってもらいました。
このような光景を見ることができて本当に感動しました。

おまけ <濡れたタオルを振り回してみたら…>

ツアーを終え次の目的地へ行く前に、試してみたかったことをやってみました。
それが「濡れたタオルを回してみてカチカチにする!」
やってみた結果がこちら。見事にカッチカチになりました。

満足してレンタカーのフロントガラスを見るとこんな感じ。
ここにも氷の世界が広がっていました。

溶けるまで時間がかかりましたがいい経験となりました。

僕は1日で見ることができたフロストフラワーですが、気象条件によっては見れないこともあります。北海道、阿寒湖観光のついでとして、見れなくてもしょうがないという気持ちで行くといいかもしれません。
阿寒湖温泉も最高でしたよ!